遊興制度

芸妓も娼妓も揚屋へ呼んで遊ぶこと、料理屋ヘハコの入らぬことは他の廓と同じである。 花代は芸娼妓共に一本十銭、日柄一個に付花五本、「切花」及び「挨拶花」は各十本以上、遭状に依つて揚つたときは五本増し、外国人は凡て規定の倍額を申受け、娼妓の「太夫」は規定の花数の外に送り花三本及び仕切花、跡花に日柄一個が附加される。 仕切花の本数左の如し。

朝より昼まで芸妓二十本。  娼妓三十本 昼より暮まで同三十五本。 同 三十五本。

暮より夜十二時迄 同四十五本。

同 四十五本

夜十二時より午前一時 同十本。 同十本

夜十二時より朝迄 同三十本。 同三十五本

午前一時より朝迄同三十五本。

昼夜 同百三十本。 同百四十五本

「時間制」に依るときは

送りこみ十本(凡時一間)

切花十本(凡一時間)

跡花十本(凡一時間)

右は芸娼妓ともに同じ。

舞妓の花代は凡て本花の半額。

但し紋日は正午から午前一時に至る間「仕切」をやらず時間で計算する。