遊興制度

都新聞の五行広告欄に「芸妓御酒附金六円」などゝ広告してる待合のあったのが既に四五年以前で駒込と言へば安いところと思はれてゐるが、芸妓代は別の通り、別祝儀は入れる三円乃至五円といふところで、御酒付六円なんといふのは勿論特祝なしの廉売主義、そんなのも有るには有るらしいが、お客で行って泊りとなれば十一時すぎからでも先づ安くて十一二円はかゝる所である。